阪神西勇が7回7安打2失点と粘るも、味方の援護なく2敗目を喫し、自身4連勝を逃した。

いつにも増してテンポのいい立ち上がりだった。武器のシュートを決め球に、初回はわずか8球で3者凡退。5回まで2安打に抑え、沢村賞左腕の大野雄と投手戦を繰り広げた。しかし6回1死一、三塁から、京田に左犠飛を許して同点に。7回1死一、二塁から木下拓に、チェンジアップを左翼へ運ばれ、勝ち越し適時打を許した。

その直前には、ひやりとする場面もあった。7回無死一、二塁で、送りバントを試みた阿部を、一塁手のマルテが三塁封殺した直後だった。西勇は右腰を触りながら、治療のためベンチに帰った。すぐにマウンドへ戻り、投球を再開。試合後に、矢野監督は「いやいや、腰じゃない。大丈夫」と話し、今後への影響はない模様だ。

開幕から5試合で防御率2・38。この日も2失点にとどめたが惜しくも敗れた。次は投打のかみ合った白星で、プロ通算100勝に王手をかける。

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▼西勇の連続試合先発登板が216となり、前田健太(広島)と並んでプロ野球6位となった。西勇はオリックス在籍中の11年10月13日ロッテ戦から記録を継続中。順当なら今季中に岩隈久志(近鉄、楽天)の225試合を超え、4位浮上が濃厚だ。