「どんたく」弾で勝ったばい! ソフトバンク中村晃外野手(31)が今季2号の決勝ソロでチームの連敗を「4」で止めた。0-0の6回1死走者なしで、池田の141キロ直球を右翼スタンドギリギリへ運んだ。「(前の)2打席は凡退したんですけど、大事にいきすぎた部分があった。思い切ってしっかり振ろうかなという意識でいきました」。選手会長の一振りが、試合の均衡を破った。

この日は13年から開催されている恒例イベント「どんたく博多デー」。博多弁での球場アナウンスや、名物「にわか面」をモチーフとした球団オリジナルのマスクカバーを配布するなど、ドームが福岡一色に染まった。同イベントでは15年から5連敗中(20年は中止)だったが、7年ぶりの白星。ペイペイドームで今季最多となる1万5693人のファンの前で、クールな打撃職人が試合を決めた。「今年はホームで打ってないので、いい1本が出せたのはよかったかなと思います」。

これで工藤監督は監督通算513勝となり、南海時代の故野村克也氏を抜いて球団史上単独3位に浮上。首位楽天にもゲーム差なしの2位につけ、首位を狙い続ける。指揮官は「ナイスバッティングです。打った瞬間に入ると思いました」と、中村晃に最敬礼。30日からは敵地でオリックスとの3連戦。1年ぶりの無観客試合となる。「我々はとにかく自分たちのやるべきことをしっかりやって、ファンのみなさんに勝利を届けられるようにやるしかない」。勝ってかぶとの緒を締め、大阪へ向かった。【只松憲】

◆過去の「どんたく博多デー」成績

13年4月12日ロッテ戦 ●0-1

14年4月27日西武戦 ○14-3

15年4月26日西武戦 ●7-9

16年4月29日西武戦 ●3-7

17年4月23日楽天戦 ●1-2

18年4月25日西武戦 ●6-12

19年5月1日楽天戦 ●0-9

20年 中止

21年4月29日日本ハム戦 ○2-1

 

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