ソフトバンクのニック・マルティネス投手が、日本ハムから移籍後初登板の先発マウンドで初勝利を手にした。

文字通り「助っ人」の投球だった。6回98球を投げ、散発5安打の無失点投球。初回に味方打線が大量4点をプレゼントすると、落ち着いてオリックス打線を料理した。先頭安達を147キロのカットボールで空振り三振に仕留め、リズムよく打者に向き合った。三者凡退は4回だけだったが、最速156キロの速球にカット、フォークなど多彩な変化球を駆使して要所を締めた。

「(移籍後初登板で)アドレナリンが出たけど、うまくコントロールできた。甲斐がいいリードをしてくれたし、楽しく投げることができた」。コロナ禍の影響で、開幕後の3月29日に福岡入り。1軍メンバーとはまだ数日の触れ合いだが、すでに「マルちゃん」と呼ばれるなど、チームに溶け込んだ。「これからもこういう投球ができればいい」。千賀、東浜、高橋礼の離脱など苦しい先発陣に、大きな戦力が加わった。

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