初めてスタメンに起用された東大・桜木隼之介外野手(4年=鶴丸)が初安打を放った。

3点を失った直後の4回裏2死二塁で左翼フェンスを襲う二塁打を放った。桜木は「前のチャンス(2回1死二塁)で打てなかったので食い下がろうと思った」と振り返った。東大には開幕戦(対早大)以来となる適時打になった。

鶴丸高校の3年夏、鹿児島大会で初戦敗退、その悔しさから東大への進学を目指した。ところが2年春の開幕前、スイングした際に左肩を脱臼し手術。1年間は野球どころではなかった。そこから再スタートを切り最終学年となってスタメンをつかんだ。井手峻監督(77)は「右の(代打の)1番手。守備も安定しているんで」と桜木の起用を語った。

桜木は「1つ結果を出した。残りは今年だけになりますが、重ねていければ、勝利につながっていけば、と思います」と話していた。