右肘の肘頭骨折で離脱していた巨人鍬原拓也投手(25)が公式戦復帰を果たした。4回から2番手で登板し、1回2/3を5安打3失点。好投とはならなかったが、支配下復帰へ確かな1歩を踏み出した。「トレーナーをはじめ、いろいろな方々の支えがあり今日、マウンドに上がる事ができました」と感謝の気持ちを述べた。

4回は踏ん張った。先頭から連打を浴び、無死一、二塁のピンチを背負ったが、1死一、二塁から川野に136キロのシンカーを打たせ遊直。二走が戻れず併殺とし、しのぎきった。5回は無死一塁から、ともにスライダーで2者連続三振。2死まで奪ったが、その後3連打を浴び3失点したところで直江にバトンを託した。

3年目の昨季は、8月12日のイースタン・リーグ日本ハム戦で右肘の違和感を訴え降板。右肘の肘頭骨折と診断され手術を受け、オフには育成契約を結んだ。周りの多くの人に支えられ3日の3軍戦で実戦復帰。2回無失点と好投し、この日の登板機会をつかんでいた。「常に感謝の気持ちを持ち続け、支配下登録に向けて必死にアピールしていきたいです」と誓った。背番号「029」がはい上がる。【久永壮真】