エースの穴は僕が埋める。中日小笠原慎之介投手(23)が11日からの阪神3連戦(甲子園)で先陣を切る。自主トレに参加するなど師事してきた大野雄が戦列を離脱。敵地でのトラ退治で師匠に成長を見せつける。

阪神、ヤクルトとの6連戦で、小笠原が先陣役を務める。この日はナゴヤ球場でたっぷりと汗を流した。火曜日のカード初戦に登板してきたエース大野雄が上肢コンディショニング不良で9日に出場選手登録を抹消。「いない間は全員でカバーできるようにしたい。(代役は)もしかしたらあるかなと準備はしていた。緊急事態でもない」と力を込めた。

昨季はプロ最少の4試合登板で終えた。「一緒にやらないと野球人生が終わる」と今年1月の自主トレからエース大野雄に弟子入り。「大野さん、柳さんは心の支え。1人でやってきたというより、先輩、裏方さんに支えられて、開幕からいいスタートを切れている」と中9日の登板間隔を空け、万全で師匠の代役マウンドに立つ。

阪神はリーグトップタイ10本塁打の新人佐藤輝を4番に据え、首位を快走する。4月4日阪神戦では佐藤輝と対戦はなく、6回途中2失点で初黒星。「意識して佐藤君以外に打たれたら意味がない。とりあえず阪神にやり返します」。竜の新「火曜日の男」がトラ狩りでチームに勢いをつける。【伊東大介】

中日ニュース一覧はこちら―>