阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)が、今カード最終戦で巨人戦初の本塁打を目指す。1発が出れば、93年巨人松井秀喜のルーキーイヤーに並ぶ11号となる。

佐藤輝は前日までの2試合でも次々に快挙を達成してきた。14日は、阪神新人の4番として82年ぶりとなる巨人戦安打をマーク。阪神と巨人の対決で通算2000試合目となった15日は、3本の二塁打を放ち全3打点を稼いだ。「伝統の一戦」で新人が4番を務めて3安打を放ったのは、58年の巨人長嶋と今回の佐藤輝だけ。3長打と3打点は史上初めてと、歴史的な活躍を見せて勢いに乗る。

試合前練習のフリー打撃では左翼、バックスクリーン、右翼に1本ずつを放り込んだ。前日の試合後には「1勝1敗で、明日絶対勝って、絶対勝ち越して帰ります」と力を込めていた一戦。ゴジラに並ぶ11号アーチで、また歴史に残る活躍を見せられるか。