天理大が関西国際大に快勝し、優勝争いにとどまった。

初回無死満塁で、4番・宇都慎之介外野手(3年=川之江)の適時打で1点を先制。5回にも宇都の適時打、6回には山尾拓摩外野手(4年=川之江)の三塁打で3点目を奪い、7回は3番・友杉篤輝内野手(3年=立正大淞南)の三塁打から好機をつくって4点目を追加した。

エース井奥勘太(4年=立正大淞南)は6回1死までノーヒットピッチング。6回1死無走者で木森陽太内野手(4年=市尼崎)に初安打となるソロを打たれ、8回は無死一、二塁のピンチを招くも後続を断った。9回は味方の失策で先頭打者の出塁を許し、1死一、二塁と走者を背負うも、ピンチを切り抜け1失点完投勝ちした。

最後までリードを守り抜いたエースに、藤原忠理監督(55)は「マウンドは絶対に譲らないというエースの風格が出てきていますね」と目を細める。雨中の大体大戦から中3日の登板だった井奥も「最後まで行くという気持ちで投げました。(9回は)いつもしっかり守ってくれているので、味方のエラーは気にしません。抑えたら抑えたで、投手がよく粘ったということになるので、気持ちを入れて行きました」とピンチもプラスにとらえて投げ抜いた。

天理大が23日の試合に勝ち、甲南大が大体大戦で1勝1敗ならプレーオフを戦うことになる。