オリックス打線はマルティネスにリベンジできなかった。前回5月1日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で6回無失点に抑えられていたが、この日も7回2安打無失点に封じられた。

中嶋監督は「(マルティネスは)かなりの状態ですよね。真っすぐ、チェンジアップ、全てが。いつもはボールになったりしているのが(ストライク)ゾーンにも来ている。(打つのは)かなり難しいかなというのはありました」と相手右腕を評価した。

守りでは先発田嶋が初回に4番柳田に9号3ランを浴びるなど5回0/3を10安打7失点。左腕は「ゲームを作ることができず申し訳ないということしかありません」と球団広報を通じてコメントした。指揮官は「初回のマルティネスを見て、これはロースコアでないとと思ったんですけど…。いきなり3点を取られて厳しい展開ですよね」と辛口コメント。バッテリーを組んだ頓宮には「どういうつもりで(攻めて)行ったのか。いろんな意味も込めて。(柳田の)調子が良いという報告は来てますので、そこに簡単にいくべきなのか。四球から(甲斐に)簡単に走られるとか、そういう隙のところが全部出たんじゃないでしょうか」と今後に向けての注文をつけた。

今季46試合目にして、初めて同一オーダーを組んだ一戦。6得点した18日ロッテ戦(京セラドーム大阪)と同一オーダーだったが、この日は9回にラオウこと杉本が右翼席へチームトップの11号2ランの2点のみ。ただ、直前にはここ3試合ヒットのなかった吉田正に16打席ぶりの安打。23日同戦へ、希望があふれる最終回だった。【真柴健】