阪神西勇輝投手(30)が、7回7安打2失点(自責1)の粘投を見せたが、5戦ぶりの白星はならなかった。1点リードのまま降板したが、8回に2番手岩崎がマーティンに逆転2ランを被弾。プロ通算99勝は持ち越しとなった。

初回1死一、三塁から自らのけん制悪送球で先制を許すも、2回から本来の安定感を取り戻した。2回1死、藤岡から129キロスライダーで見逃し三振を奪うと、回をまたいで4連続三振を奪うなど、計8奪三振。持ち味のコーナーに投げ分ける制球力が光った。

2点リードの7回1死一、二塁では代打鳥谷に適時打を浴びた。かつてのチームメートの一打で1点差に詰め寄られたが、続く代打山口を遊ゴロ併殺に仕留めた。

オリックス時代は、ロッテに通算18勝3完封。ともにカード別自己最多と好相性だった。惜しくも白星はならなかったが、粘投で試合をつくった。

矢野監督は「(ここ)2回くらい、ちょっとコントロールに苦しんでるところがあったけど、今日で修正できたと思うんでね。次回からも落ち着いていけるような内容になったんじゃないかな」。持ち味の制球力が光り、次戦へ明るい材料となった。

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