DeNAが、不可解なプレーで勝ち越し機をつぶして引き分けたが、中日と同率で交流戦首位に立った。

同点の9回無死満塁。牧が三振で1死となり、打者は山下。カウント1ボールから外角低めの、見逃せばボール球というスライダーを空振りした。ここで三走の神里が飛び出し、三本間で挟殺された(記録は盗塁死)。

神里がスクイズのサインと勘違いしたのか、山下がスクイズのサインを見逃したのか、あるいは他のサインが出ていたのか…。絶好機で1点も奪えなかった三浦監督は「作戦で統一できていなかった。監督として、しっかりできていなかったと反省している。チームとしてしっかり統一できなかったのは、自分が申し訳なかった」と謝罪の弁。それ以上は「作戦なので」と明かさなかった。

楽天田中将からオースティンが先制アーチ。守備では1回にそのオースティンがダイビング捕球、5回に宮崎、山下が連続で好守を見せていた。三浦監督は「負けなかったのは選手がよく頑張ったから。勝てなかったのは監督の責任」と背負った。交流戦3試合目以降で首位に立つのは球団初。豪快なアーチ攻勢でここまで3勝を挙げたが、細かいプレーを身に付ける必要性も、あらためて浮き彫りになった。【斎藤直樹】