東北福祉大が6季連続で頂点に立った。

初回、先頭打者の斎藤育輝内野手（4年＝仙台育英）が左翼線を破る二塁打でチャンスメーク。続く中坪将麻外野手（4年＝明徳義塾）の一ゴロで三塁に進塁。3番羽佐田光希内野手（2年＝花咲徳栄）は、体勢を崩されながらも、低めの球を中前適時打とし先制点をマークした。1－1の6回1死三塁、一打逆転の場面。左打席に杉沢龍外野手（3年＝東北）が立った。カウント2－2から3球粘り、9球目を右手一本で左翼前に落とす勝ち越し適時打を放った。一塁ベース上では渾身（こんしん）のガッツポーズで喜びを爆発させた。7回には2安打と適時失策で、2点を追加した。

投げては5人の投手リレーで3失点に封じた。先発した綱脇慧投手（4年＝花咲徳栄）が3回を4安打無失点の好投。181センチの長身から角度のある直球を投げ込み、6季連続リーグ優勝のかかったマウンドでも堂々の投球を披露した。4回から2番手で登板した3年生左腕、坂根佑真投手（3年＝天理）は3回を1失点。6回に同点犠飛を許すも、最少失点で踏ん張った。3番手で登板した細川拓哉投手（3年＝明秀学園日立）は1イニングを3者凡退に仕留めた。8回は今リーグ戦15イニング無失点左腕、三浦瑞樹投手（4年＝盛岡大付）がパーフェクト投球。最終回はプロ注目の最速153キロ右腕・椋木蓮投手（4年＝高川学園）が登板。1点差に迫られる2ランを浴びたが、後続を2者連続三振で胴上げ投手になった。

全日本大学野球選手権（6月7日開幕）切符を手にした。初戦は共栄大と対戦する。ナインは全国に舞台を移し、チーム目標の「日本一」を実現させる。