阪神佐藤輝明内野手(22)は、オリックス投手陣に歯が立たなかった。4打数無安打3三振。3点差の9回は、先頭サンズが二塁打で出塁して反撃ムードを作ったが、3番手平野佳の137キロフォークに空振り三振を喫した。これでオープン戦から合わせると、オリックス戦は11打数無安打で7三振。「関西ダービー」初戦は悔しい結果に終わった。

先発山岡には縦のスライダーで翻弄(ほんろう)された。3打席で全16球のうち12球投じられ、最初の2打席はいずれも内角低めを空振り三振。第3打席でも追い込まれてから縦のスライダーを投じられ、前に飛ばすのが精いっぱいの一塁ゴロとなった。記録は一塁手T-岡田の失策となったが芯を外され、自分のスイングをさせてもらえなかった。

5月28日西武戦で1試合3本塁打を放ってからは、3試合で13打数1安打と小休止。交流戦前には「ファンのみなさんに楽しんでもらいたい」と語っていたが、この日は甲子園を沸かせる活躍はできなかった。2日のオリックス先発は、オープン戦で2打数無安打に抑えられた宮城が先発してくる。防御率2・32でパ・リーグトップを走る19歳に、リベンジしたい。【中野椋】

◆佐藤輝のオリックスとのオープン戦(3月19~21日、京セラドーム大阪) 初戦の19日はオープン戦初の5番に座ったが、山本らの前に4打数無安打3三振。20日は宮城らに3打数ノーヒットで、7回の右翼守備では悪送球で適時失策し、前日に続く2戦連続エラーとなった。最終21日は疲労を考慮されて欠場と、いいところなく終わった。