今秋のドラフト候補右腕、明治安田生命の小玉和樹投手(24=国学院大)が9回から3番手で登板し、1イニングを13球で3者凡退に抑えた。

この日の最速は140キロにとどまるも、力のある直球で押し込み、相手打線を寄せ付けず。「与えられたポジションで結果を出していきたい」と、勝てば関東代表が決定する3日のセガサミー戦へ意気込んだ。

167センチ、72キロと小柄な体形ながら、最速151キロの直球は球威抜群。岡村憲二監督(47)が「どこのポジションでもいける頼りになる選手」と話す通り、信頼は厚い。しかし、小玉は「今のままではいけないと思う。四球でリズムを崩さない投球をしたい」と課題も忘れなかった。

1学年先輩の大きな背中を追う。昨年、セ・リーグ最優秀中継ぎに輝いたヤクルト清水昇投手(24)とは国学院大時代、3年間ブルペンで磨き合った。グラブは、その清水から譲り受けたもので、現在も愛用している。「(180センチ、84キロの清水とは)体格とかは全然違いますが、向かっていく姿勢など勉強になりました。(清水の活躍が)とても刺激になっています」。今秋のドラフトに向け、アピールを続けていく。【勝部晃多】