阪神矢野燿大監督(52)がカード勝ち越しとなった試合を振り返った。4回、5回と中盤に打線がつながって終わってみれば12安打10得点の大勝だった。先発秋山はリーグトップタイの6勝目を挙げた。一問一答は以下の通り

   ◇   ◇   ◇

-久しぶりの連勝だが、チーム全体で点をとるような勝ち方

矢野監督 流れ的にはね、いい形で。タクム(中野)がツーベースじゃなくて、スリーベースにしてくれたっていうのも大きかった。でもまあ久しぶりにこう、3点、4点とね。とれる試合だったんで。次のイニングにはエラーも絡んだけど、要所、要所で、しっかりつなげれくれたかなと思います。

-中野が盗塁も2桁に乗せた。足でも目立っている

矢野監督 キャンプからずっと積み重ねというところで、成功率というのは高くなってきているしね。チカ(近本)が11個で、タクムが10個なんかな。そういうところではチカを追い越すという気持ちでやってもらえたらいい。その前に、今日みたいに出るというところが大事。ルーキーとして、ここまでやれるというのは本当に大したものだと思うので、どんどん数字を積み重ねていってもらいたいなと思います。

-佐藤輝は月間MVPも獲得

矢野監督 月間MVPは試合の中では、あまり思わないけどね。簡単に取れるものじゃないのでね。ルーキーでそういうものを取るっていうのは大したもんだし、そういうところでは印象が高い打点とか打ってるっていうのが月間にもつながったと思う。今日は内容的にはすごくいいっていう形ではないけど、そういう中でも1本、2本出るっていうのは、次につながっていく。あとはいいっていうところと、ホームランを打つバッターはもちろん三振も多いし、こぢんまりは打ってほしくないんどけど、そういうところでは凡打の内容っていうか、そういうところを上げていくっていうところはまだまだあると思う。逆に言うと伸びしろだと思うんで、そこら辺を楽しみにしていきたいと思います。

-昨日4三振で気持ちの持ち方も難しかった。少しずつ成長

矢野監督 少しずつというか、持って生まれたものっていうか、あいつのなかのそういうものがあるんじゃないの? あんまり動じないもん。

-秋山は

矢野監督 まあ今日はちょっと苦しかったね。今シーズンの中でも調子自体は良くなかったと思う。まあでもああいう点を取って粘るというのも、こっちは味方がたくさん点取ったんでね。長いイニング投げようという意識では持ってくれていたけど。そのなかでもしっかり粘ってくれたというのはある。悪い中でも勝てたというのはアキ自身もまた次に向けてよしというところになる。自分の状態を上げていくことをやっていってもらえれば、またアキらしい投球ができる。悪いなりに勝てたというところはそういう気持ちを前に向かすものになると思う。