中日高橋周平内野手(27)が、チームを交流戦首位返り咲きに導いた。4月13日巨人戦以来、約2カ月ぶりの3番起用。その期待に応え、4安打4打点と大暴れした。

第1打席にファーストを襲った内野安打が猛打ショーの幕開けだ。3回の第2打席で楽天則本昂から先制3号2ラン。4-2で迎えた7回1死二、三塁で「次の1点をどっちが取るかで試合の流れはだいぶ変わってくる」。ここ一番の集中力を見せ、楽天2番手ブセニッツの153キロ直球をライト前にはずませた。9回には勝利を決定づける4号ソロを右中間席に運んだ。

チームは前夜に交流戦初連敗を喫し、首位から陥落していた。高橋周に呼応するように打線は今季最多14安打。入れ替わって交流戦首位に立っていた楽天を直接対決でたたき、12球団トップの座を奪い返してみせた。打線改造に乗り出した与田監督も「いろいろ工夫して打線を組み替えた中で、ベンチの期待に応えてくれた」と、監督就任時に主将に指名した男の活躍を称賛した。

チームは17年以来の交流戦勝率5割以上も確定させた。就任3年目のキャンプテンは「なかなかこういうチャンスはない。上を目指してやっていきたい」と、球団初の交流戦Vをにらんだ。【伊東大介】