慶大(東京6大学)が3年ぶりの4強入りを決めた。安打は、関学大(関西学生)の9本より少ない7本で、適時打による得点は1点のみだったが、3犠飛、と押し出し死球で得点を重ねた。福井章吾主将(4年=大阪桐蔭)は「堀井監督がいらしてから『ヒットを打たなくても点を取る』という話をされている。今日は、まさにそういう試合ができたと思います」と胸を張った。

関学大と全日本大学選手権で対戦するのは、52年の第1回大会決勝以来だった。そのときも、5-3で勝利した。69年前と同じスコアとなった。福井は「知りませんでした。そこまで余裕はありませんでした」と正直に打ち明けた。あと2つ勝てば、87年以来34年ぶりの優勝だ。「伝統ある大学選手権で、いい相手と試合が出来て、勝利できた。自信につなげたい」と口元を引き締めた。