ロッテが苦しみながらも、ブランドン・レアード内野手(33)の決勝弾で勝利し、3カードぶりに勝ち越した。

1-1の8回無死、ヤクルト清水のフォークをすくい上げ、左翼席へ15号ソロを運んだ。「1日1日しっかりとした打撃をしようという気持ちで取り組んでいることが結果に出ている」とお立ち台でファンに勝利の喜びを伝えた。

4回まではヤクルト先発サイスニードの前に無安打で、5回から7回はいずれも得点圏に走者を進めるも、得点ができなかった。前日9日も残塁が多かった。

試合後、井口資仁監督(46)はサイスニードについて「ホップ率が高い投手なので」と直球対策をミーティングでも指示したことを明かしたが「なかなか捉えきれなかったですね」と反省。球威に押される飛球が目立った。「1回しか対戦しないので、そういう意味では初回からもっと積極的に行かなくちゃいけないところ。どうしても(交流戦で)1巡目は(球を)見てしまっているところがあると思うので」と打線の現状を見つめ、11日からの巨人3連戦での勢いある攻めを促していた。【金子真仁】