ジャイアンツ傘下3Aサクラメントから自由契約になった山口俊投手(33)が11日、古巣巨人へのオンラインでの入団会見を行った。5日に帰国し、自主隔離中に電話やメールでの交渉を経て、来シーズン終了までの複数年契約で合意に至った。今季は年俸3000万円プラス出来高(金額は推定)で、背番号99。「ジャイアンツに入団させてもらった以上、優勝が一番の目標。なんとかそこに力になれるようにやっていきたい」と話した。

復帰オファーには終始、感謝の意を強調した。「やっぱり野球ができる環境を与えてもらえたことが一番、ありがたいこと」とし、夢を追い、メジャー挑戦を続けた日々については「なかなか自分の目標とするメジャーリーグでというとこは今年に関してはかなわなかった。でも、これからの野球人生が経験、体験できないことを学べた」と語気を強めた。

 

会見の主な一問一答は以下の通り。

 

-2年ぶりに古巣復帰

山口 またこのような形でジャイアンツと契約させていただいたのでしっかりチームに貢献していきたい。それだけです。

-国内他球団との迷いは

山口 やはり2年前のポスティングの際にも快く送り出してもらった。しっかりまたジャイアンツに貢献できるようにという思いが強かった。

-どんなところで貢献したいか

山口 結果しかないと思ってる。体も元気ですし、登板時はしっかり投げていければと思います。

-このタイミングでの帰国決断の理由は

山口 正直、僕自身いろいろな思いがありますけど、それに対して自分の決断、そこは日本にせよアメリカに残ったにせよ結果だけ。結果で示したい。

-原監督は先発で期待している

山口 もう残りの登板機会は少ない。先発ならローテ、リリーフなら試合数、投げられるようにしたい。そこで調整していくだけだと思います。

-今はどんな調整をしている

山口 出来る範囲で出来ることはやってます。

-残りの期間も短い。数字的な目標は

山口 やはり入団させてもらった以上、優勝が一番、チームの目標。なんとかそこに力になれるようにやっていきたい。

-巨人からオファーを受けたときの心境は

山口 やっぱり野球が出来る環境を与えてもらったのは一番ありがたい。

-米国でのこの1年半は

山口 なかなか目標とするメジャーリーグというのは今年はかないませんでしたけど、経験できないこと、体験できないことを学べた。違った野球観であったり。他の選手が聞いてくれたら伝えていければと思います。

-米国での経験で今後、生きてくる部分は

山口 大まかに日本とアメリカの野球を体験してみて一緒じゃない部分もある。日本でプレーするにあたり、微調整もあると思います。

-背番号は

山口 99番になる予定です。

-その意味合いは

山口 特に意味は無いですけど。

-巨人でどんな投球を見せたいのか

山口 僕自身のスタイルどうこうよりもチームが勝つ投球、そこが一番大事になる。なんとかゲームをつくってチームが勝ちにつながる投球をしたい。

-アメリカにいるときは 髪が明るかった。いつ暗く

山口 昨日ですね。散髪と黒染めと。

-この1年半、巨人を外から見て感じる部分は

山口 そこまで詳しく、深くは見てなくて何とも言えないけど、自分が入ったことによって少しでも自分のピッチングでいい方向に持って行けたらと。

-米国でチームメートから新しい投げ方だったり、アップデートできたことは

山口 いかにファーストストライクをとって、3球で2ストライクに追い込むか。打者にプレッシャーかけて。そうすれば球数も少なくなる。完璧に出来ているわけじゃないけど、そういうところも伝えていけたらと思います。

-今チームは2位。阪神を猛追する上で大事になる部分は

山口 連敗しないということ。カードを2勝1敗で乗り切っていけば差は縮まってくる。そこに自分も加わっていければ。連敗というものを阻止していければと思います。