期待の分だけ、ハードルは高い。楽天早川隆久投手(22)が20日、オリックス10回戦(楽天生命パーク)に先発し、6回8安打3失点で3敗目。チームは2年ぶりの5連敗で、オリックスに首位で並ばれた。

イニング別最多13失点の“魔の6回”を切り抜けられなかった。5回まで無失点も6回1死二、三塁。モヤ、ロメロの連続適時打、伏見の二ゴロで3点を先制された。相手先発宮城との「新人王候補対決」に敗れ「6回を最少失点で切り抜けられれば、ゲームは変わったかなと。打者陣にいいリズムを渡せなかったので、相手に主導権を握られた」と悔やんだ。

石井GM兼監督も「彼はエースを目指しているのでそういう目でこっちも見ている」と妥協は許さない。「6回は何とか最少失点でしっかりと帰ってきてほしい。プロ野球人生で目指すところのターゲットを高く持ってほしいし、目指してほしい」と期待を込めた。

19日中止分の振替試合となる21日オリックス戦には、自身4連勝中の滝中が中10日で先発予定だ。交流戦は3戦3勝、防御率2・25と好成績。8連勝中のオリックスとは今季初対戦となる。「点を取られても次の打者を抑えて最少失点で切っていけるかがカギ。最少失点で投げていきたい」と意気込んだ。【相沢孔志】