ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が久しぶりに放物線を描いた。
3回、日本ハム加藤のスライダーを右翼席上段へ運ぶ18号3ラン。18試合ぶり、68打席ぶりの1発。「率直に、やっぱりうれしいですね」。ホッとした。
安打も減り、苦しんでいた。23日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)もヒットは出なかった。9回表を中飛と2奪三振で3者凡退に抑えた守護神の益田直也投手(31)が、右翼を守るマーティンの帰りをベンチ前で待った。悩める助っ人の尻をポンとたたいた。
静岡に来ても、試合前の練習で通訳を交えてコミュニケーションを図った。マーティンは「何を話したとかはないんですけど」としながら、続けた。
「益田選手とはすばらしい、いい関係を持たせてもらっているので。僕が悪かった時には益田選手が寄り添っていろいろ話してくれますし、益田選手が今年最初に調子が悪かった時にも、僕は何かためになりたいと思って常に横にいるようにしたので、こういう何か話せる関係の、信頼できる人が僕の近くにいることにすごく感謝しています」
高め合い、長いシーズンを戦う。【金子真仁】