日本生命は最速148キロ左腕で、先発の高橋拓巳投手(27)が快投し、初戦を突破した。球威、制球ともにさえ、初出場の全足利クラブ打線を手玉に取った。

鮮やかな9回完封。中盤以降は走者を出すが、要所を締める投球が光った。7回無死一塁。内角速球で見逃し三振に仕留めた後はカーブも織り交ぜて緩急で空振り三振に料理した。直後もキレのある速球で空を切らせ、3者連続三振を奪った。

6安打11奪三振の好投を「ここ最近では一番いい投球をできた。今日も四球がなかった。(投球の持ち味は)コントロールは自分のなかで自信がある。あとはストレートのキレですね」と話した。9回は1死一、三塁のピンチを迎え、マウンドに円陣ができたが、続投志願。打線も着実に加点し、安定した試合運びだった。

十河章浩監督(54)は「ウチの中心投手。初戦をしっかり投げてもらいたい思いだった。真っすぐのキレがある。マウンド度胸もいい」と信頼を寄せた。