76試合を消化し、ロッテ中村奨吾内野手(29)の打点が「48」になった。全120試合にスタメン出場した昨季は、同じ76試合時点で35打点だった。

この日は今季2度目の1試合4打点をマークした。初回に荻野、藤原が連打した直後の初球を、しっかり引っ張っての適時打で2人を生還させた。6回は中押しの適時二塁打、8回はだめ押しの適時二塁打。1試合4安打も今季2度目で、打率を再び3割台に乗せた。

開幕1、2戦は6番を打ったが、開幕3戦目以降は74試合連続で「3番二塁」でスタメンを続ける。昨季は2番と6番でともに35試合、5番で20試合、3番で18試合、7番で9試合、1番で2試合、8番で1試合。打線全体が得点力不足に苦しむ中、多くの打順を務めた。

好調な1、2番の勢いをさらにつないでいく-。3番打者としての役割が明確な今季は、好調も相まって必然的に打点が多い。交流戦でやや三振が増えたものの、ここに来て再び安打が目立っている。「下半身が使えてきたり(逆に)使えなかったりという試合もあるので、何とかそういうときにすぐに修正して結果を出していけるように。後半に生きていくように頑張っていきます」とシーズン全体を見すえながら調整している。

三振と犠打を除く多くの数値が、そろそろ昨年の120試合分を上回ろうかという段階に入ってきた。打点はあと「1」で、去年の自身に並ぶ。キャプテンマークを胸に、頼もしくけん引している。【金子真仁】