阪神佐藤輝明内野手(22)が五輪ブレークで進化する。前半戦は全試合に出場し新人左打者最多タイの20本塁打。一方で三振も新人最多タイの121個記録した。ただ“三振減”に対する安直な考えはなく、「減らすためにスイングを弱くするのではなく、強いスイングの中で三振を減らす方法をずっと考えている。そこは技術不足なので改善したい」とアーチストの自負をにじませた。

本塁打記録については「抜くことができればうれしいけど、そこで終わりじゃない。そこからもっと積み重ねていけたら」と限界を作らない。69年田淵幸一の球団新人最多22本、さらには59年桑田武(大洋)86年清原和博(西武)のプロ野球新人最多31本すら、通過点といっていい。

球宴2日間でソフトバンク柳田、広島鈴木誠ら侍ジャパンのスラッガーから得たことを今後に生かすつもりだ。「五輪期間があるので、しっかりいろいろ試していきたいと思います」。死角を1つずつつぶしていく1カ月にする。