巨人の全軍混合の対抗戦「リアルジャイアンツカップ」(21日、東京ドーム)に向けた「Gドラフト会議」がジャイアンツ球場で行われ、本家さながらの演出で盛り上がった。元木軍、阿部軍、二岡軍の3チームで編成。1位指名では全軍が丸で競合し、阿部2軍監督が引き当てた。元木軍、二岡軍の外れ1位指名は若手投手の特徴を知る岸田で重複するなど、ガチンコだった。

過去のドラフト名場面から、元木ヘッドコーチがさまざまな演出で沸かせた。外れ1位で重複した岸田の抽選では外れたにもかかわらず、二岡3軍監督より先にガッツポーズ。15年ドラフトでのヤクルト真中監督のシーンを連想させた。2位指名では大城を二岡軍と重複したが、抽選で獲得。ここでは、92年ドラフトで松井を引き当てた巨人長嶋監督のサムズアップポーズをまねた。

獲得選手から、各軍のチームカラーも見えた。発案した原監督は「監督がどういうチームを作るのか見えるし、俺も参考になる」と説明し「新しい戦力を発掘したいと思っています」。若手には絶好のアピール機会で、活躍次第では「あり得る」と25日の侍ジャパン戦やエキシビションマッチに起用する可能性にも言及した。【久保賢吾】