ロッテ鳥谷敬内野手(40)が再び聖地に舞い戻る。

エキシビションマッチでのビジター9連戦について、井口資仁監督(46)は25日の練習後に「鳥谷はこの遠征は帯同します」と明言。27日からの阪神3連戦(甲子園)でも出場のチャンスがありそうだ。

プロ18年目の今季、遊撃手として開幕スタメンで出場しながら、前半戦は32試合出場で安打は9本に終わった。出場機会を増やすため、7月6日には2軍再調整に。04年の阪神入団当初以来となる2軍公式戦にも出場し、復調を図っていた。

19年オフに阪神を退団し、ロッテに移籍した。甲子園には今春の交流戦で移籍後初の凱旋(がいせん)。5月25日の阪神戦で代打出場すると、阪神ファンから大きな拍手がわき起こり、在籍時のユニホームやタオルも多く掲げられた。まるでホームのような空間の中で適時打を放った。鳥谷も「向こうにしてみればピンチの場面なので、そこで声援を送ってもらうのもなかなかないですし、そういう意味では結果として応えられて良かったです」と驚くほどだった。

井口監督は今回のエキシビション期間について「ベテランと若手の調整の仕方は違うと思うので、個々に課題を与えながらやっていきたいと思います」とし、その中で鳥谷は遠征組に。「甲子園もありますし、そのへんでもう1回、彼にも調子を上げてもらいたい」との思いも明かした。本職の遊撃では、今回の遠征もフル帯同するエチェバリアが攻守に目立ち始め、立場は決して安泰ではない。40歳、真夏の甲子園で懸命に食らいつく。【金子真仁】

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