育成出身のオリックス佐野如一外野手が後半戦の1軍戦力を“プロ1号”でアピールした。

1-4の7回。ヤクルト高梨のチェンジアップを右翼席に運んだ。「スタンドまで行ってくれると思って走っていました」。勢いよくベースを駆け抜けた。

20年育成ドラフト5位で仙台大から入団。オープン戦5試合で11打数4安打、打率3割6分4厘と結果を残し、3月23日に支配下選手に。攻守のひたむきさを評価され開幕1軍入りしたが、8打数無安打。4月11日に2軍に降格した。

東京五輪による公式戦中断で巡ってきた、シーズン途中でのアピール機会。中嶋監督は「(こういう機会は)なかなかない。シーズン途中で自分らの持つべき目標が出てくると思う」と若手の奮起を期待。佐野如も「シーズン後半戦で1軍に呼んでもらえるように、アピールしていかないといけない立場。全力で」と目の色を変えた。