西武山川穂高内野手が不安を吹き飛ばすアーチを描いた。7回無死一塁で左翼席へ運ぶ2ラン。

球場には打った瞬間、スタンドから「あ~」というため息が漏れた。数日前にワクチン接種した副反応があり、前日8日は欠場。「今日も100%じゃないんですけど、何試合も試合に離れるのは怖い。とりあえず不安はなくなりました」。この試合3安打の打棒で、ぬぐい去った。

中断期間を「ミニキャンプ」と位置づけ、足をいじめ抜いてきた。開幕直後に左太もも裏を負傷し離脱。「キャンプでつくったものがゼロになった状態で復帰して、なかなかごまかしで数字が出なかった。1、2年目にファームでやっていた強化練習でもう1回足を作り直した」。この期間、試合前後にトレーニングを敢行。部屋では日本の金メダルを見届け「一戦必勝で侍ジャパンがやったような、1球に対して向かっていくような戦いを僕たちもできるように頑張りたい」と後半戦に臨む。

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