西武からトレードで加入した日本ハム木村文紀外野手(32)と佐藤龍世内野手(24)が13日、2軍施設の千葉・鎌ケ谷でオンライン入団会見に臨んだ。

父が北海道白老町出身だという木村は「このトレードも何かの縁かなと思いました。しっかりと結果を出してどんどんアピールしてチームの勝ちに貢献できるように頑張っていきたい」と、縁のある新天地でのさらなる飛躍を誓った。同厚岸町出身の佐藤も「とても憧れていた球団。また北海道で野球ができる喜びもある。しっかりと札幌でプレーしているところをみなさんに見せられるように頑張りたい」と、抱負を語った。

チームは前半戦で12球団ワーストの計46本塁打、248得点。最も長打力がある中田も出場停止処分となった中で、西武からやってくる2選手に共通する持ち味はパワフルな打撃だ。

遠征先の福岡から会見に参加した栗山監督は「同一リーグにこの時期に(トレード)というのは気になるところも正直ありますけど、それでも欲しかったという理由です」と説明。通算39本塁打と実績十分の木村には、主力が本来の力を発揮できていない現状を重ね合わせて「その突破口をつくってくれると信じている」。佐藤には「内野手でバットを振れて長打を打てる人はチームの中でずっと課題だった。必ずやってくれる」と、期待した。

木村は今季、1軍では0本塁打も2軍戦は30試合出場で11本塁打。佐藤も2軍戦では57試合に出場し、6本塁打、12二塁打をマークしている。ともに西武では1軍で出場機会に恵まれなかったが、長打力を欲していた日本ハムで逆襲の旗手となる。【木下大輔】