5試合ぶりにスタメン復帰したDeNAタイラー・オースティン外野手(29)が、本塁打を含む2安打1四球と完全復活を印象づけた。

定位置の4番右翼で先発すると、2回の第1打席、カウント2-2からガンケルの内角低めスライダーを中越えに運んだ。22号同点ソロアーチに「『ヤッター!(日本語)』。スライダーをしっかり捉えることができました。同点に追いつくことができ良かったです」と振り返った。

長打後は単打だ。4回の第2打席は、初球、148キロのツーシームを中前にはじき返した。三浦監督が「今日は動くボールがいつも以上に動いていた感じがした」というガンケルから、安打を重ねた。第3打席は8球粘って四球。第4打席こそ三塁ゴロ併殺打となったが、三浦監督は「いきなりホームラン。スイングも守備も問題ないかなというところで見ていた」と評価した。

常に全力疾走の走塁でも光った。6回は無死一塁の一塁走者で、次打者の宮崎敏郎内野手が左前打。左翼手のロハスが後逸するのを確認すると、ぐんぐん速度を上げて本塁まで走って生還した。守備でも右翼から強い本塁返球を見せた。

オースティンは20日の巨人戦で、飛球を捕球した際に上半身を打ち付け、25日の阪神戦までスタメンから外れていた。主砲の復帰で、打線はベストオーダーが組めるようになった。【斎藤直樹】