東都大学野球連盟は2日、オンライン会見を開き、今秋リーグ戦(1部13日開幕)の運用ルールなどを発表した。新型コロナウイルス感染拡大の現状から、今秋は入れ替え戦を行わないこととした。

大島正克理事長は「コロナが若年層、学生に、かなりはやっている状況で、この夏も練習もできない大学がありました。学生の健康を第一に、できるだけ公平にするには、どうやればいいか。かなり議論がありましたが、入れ替え戦があると、無理に出たり、それにより不公平が生じたりする」と説明した。

加盟21大学にも陽性者は出ている。8月末まで練習ができなかった大学もある。リーグ戦開幕までに元のチーム状態に戻すのは困難であり、健康上も無理があるという理由から、入れ替え戦中止の意見が、多数の監督から出たという。入れ替え戦のために無理することを防ぎつつ、4年生には最後となるリーグ戦の機会を確保する方法を考える中で、このような結論に至った。

昨秋は2部優勝校が1部に自動昇格し、今春は1部7校で実施した。今回はそれもなし。大島理事長は「春は、それほど若い世代に影響がある状況ではなかったので、7校でやっていける見込みだった。最近は、学生がかなりかかっている。状況が変わったという認識のもとでの判断です」と、「戦国・東都」の代名詞とも言える入れ替え戦中止に至った経緯を話した。

なお、コロナにより試合に出られない大学が出た場合、1部は不戦勝・不戦敗を導入する。秋の神宮大会があるため、日程をずらす余地が限られるからだ。2部以下については不戦勝・不戦敗とはせず、できるだけ試合を消化できるよう、日程を後ろにずらすことを考えている。