日本ハム伊藤大海投手(24)が、快投の勢いそのままに“しっかり”9勝目を狙う。7日楽天戦(札幌ドーム)に先発。前回登板の8月29日西武戦では、散発4安打でプロ初完投を完封勝利で飾った。

プロ入り最多134球の熱投も「(体の状態は)特に問題はない。いつもと変わらず(登板した)次の日から、しっかりやってきました」と仕上げてきた。

後半戦最初の登板となった8月21日楽天戦では、自己ワースト5回6失点(自責5)でKOされた。「前回は自滅だったので、しっかり初回から自分のピッチングをするということを、まずは初回からしっかりやっていきたいです」。キーマンには、侍ジャパンではチームメートだった浅村を挙げ「あまり変な意識を持たずに、自分の投球をして、その中でどうなのかを見極めていければベスト」と話した。

新人王を争う楽天早川と、初の投げ合いになる。新人王のタイトルは「しっかり評価されるような選手になるために、後半もしっかり投げ抜きたいと思います」と発奮材料になっている。宣言通り、先発陣ではエース上沢との2本柱で奮起している。

伊藤は8勝5敗、早川は7勝4敗で勝ち星では伊藤が1勝リード。プロ入り前には「お互い頑張ろうね」とエールを交わし合った。「そんなに意識しない。バッターの方が意識しちゃいますね。相手の先発より先にマウンドを降りたくないというのは、いつも思っています」と平常心で臨む。