巨人が薄暗いトンネルに迷い込んだ。エース菅野が4回1/3、被安打7、7失点でKOされた。5四死球と制球の乱調で自身2年4カ月ぶりの7失点に「ゲームをつくれなかったので、次の試合はつくれるように頑張ります」とだけ言った。8回1安打無失点で快投した前回登板と同じ108球だったが5回もたずにマウンドから去った。

打線も旧友を攻めきれなかった。1回、吉川、岡本和の連続適時打で2点を先制し、DeNA先発宮国の立ち上がりを攻めた。だが、3回、4回、5回と得点圏に走者を進めながら決定打を欠き、追加点を奪えず。逆転負けに原監督は「先制、中押し、ダメ押しというのは先人たちが言う勝利に近づける上においてね。そこの部分がちょっと足りてないかなと」と話した。

3敗2分けで5戦勝ちなしも真っ暗闇に迷い込んだわけではない。首位阪神と1・5ゲーム差の2位につける。不振でベンチスタートだった丸、中田に元木ヘッドコーチは「やるのは本人たち。この壁を乗り越えていかないと」と復調を待つ。原監督は「チーム全体が、のびのびとやっていないというかね」と躍動感を求めた。薄暗くても、恐れることはない。光源はすぐそこにある。【為田聡史】

▽巨人宮本投手チーフコーチ(5回途中7失点で6敗目、左足もも裏をおさえて降板した菅野に)「ちょっと足がつったということ。エースで何とか流れを変えてほしかったというのが本音です。ゴロアウトがなくてボールが浮きすぎていた」