ヤクルト奥川恭伸投手が、聖地で初勝利を挙げた。

プロ2度目の甲子園の登板は、チームは2カード連続負け越しと悪い流れの中。「ここで上の2チームにくっついていかないといけないところ。絶対大事だなと思った」と意気込んだ。自らにプレッシャーをかけながらも、平常心は忘れなかった。150キロを超える直球を中心に、スライダーとフォークを織り交ぜ、7回を2安打無失点8奪三振。阪神打線を83球の省エネ投球で封じた。

これで6勝目。高卒2年目以内でのシーズン6勝は、球団では99年五十嵐亮太が達成して以来の記録となった。「まずまずよかった。まだまだ上はあると思う。満足せずにいい投球内容を目指したい」と引き締める。勝利も通過点。絶対的なエースとなるため、おごらず腕を磨いていく。