楽天滝中瞭太投手が“Sランク”級の好投で、自身6戦ぶりの6勝目を挙げた。

3点の援護と初コンビの炭谷に背中を押され、最遅99キロのカーブ、カットボール、フォーク、チェンジアップなどを駆使し、6回2安打無失点。守護神松井が離脱中。先発に強く要求される、優位な展開形成を見事にこなした。「(炭谷)銀仁朗さんが強気で引っ張ってくれて、うまく乗れました。本当にうれしいです」とかみしめた。

父の日の6月20日。父から「プロスピで出てきたぞ」とスマートフォンゲーム「プロ野球スピリッツA(エース)」で自身のカードを手に入れた、との連絡が来た。だが、能力値を示すランクは下から2番目のC。「弱いから使わない方がいいよ」と申し訳なさげに返したが、約3カ月ぶりの白星で父を喜ばせた。「先を見ず1日1日、丁寧にやっていけることをやりたい」。激しい優勝争いを勝ち抜くために、2年目右腕が貴重なピースとなる。

▽楽天浅村(2番DHで4戦ぶりスタメン出場。7回に左前打で23打席ぶり安打)「(状態は)普通です。いつも通りの気持ちで試合に入りました」

▽楽天鈴木大(先制の8号ソロを含む3安打で、今季2度目の4打点。スタメン復帰の浅村に)「やはりアサがいないと。アサがいることで本当に僕らは勇気づけられる。アサの存在はすごく大きいです」

▽楽天石井GM兼監督(浅村に)「結果以上に打席の中で雰囲気を感じた。打線の中に名前があるというのは、相手チームに与えるプレッシャーも違う。代わりはいないと思います」