ソフトバンクが「リチャード効果」で勢いに乗る。10日からは、今季6戦無敗と好相性の札幌ドームで日本ハムと3連戦。9日、札幌市内の室内練習場での練習後にオンライン取材に応じたリチャード内野手(22)は「最初の気持ちのまま、いい緊張感でやれている。ぼくに調子とかはない。調子がいいとか悪いとかは言っていられないので。とにかくがむしゃらにやります」と、ここまで4戦連続安打の結果にもおごらず、冷静に意気込んだ。

リチャードは4日オリックス戦でプロ初安打。翌5日の同戦ではプロ初を含む2本塁打と大暴れした。チームもその勢いに比例するように打線が好調で、リチャードが先発した5試合の平均得点はなんと8・4点。今季通算の1試合平均4・03点の倍以上と活性化している。

この状況に工藤監督は「リチャードが打てば、チームも『よし、いけるぞ』という雰囲気になるし『負けてられないぞ』という雰囲気にもなる。一生懸命チームを盛りあげてくれている。期待感は高まりますね」と笑顔。打てば打線が盛り上がる起爆剤の「リチャード効果」で、逆転Vへ突き進む。【山本大地】