ロッテ・レアードの放物線が描かれた瞬間、佐々木朗希はベンチから体を乗り出した。「すごく興奮しました」。プロ野球選手として初めてのサヨナラ勝ち。歓喜の輪へ向かうが「自分、何したらいいんだろうって。隣の人のまねをして」。レアードが本塁を踏むと同時に、軽く跳ねた。輪が解ける中で、ホームベースを踏むようなしぐさも見せた。

レアードはいつも「ホームラン、頼みます」と佐々木朗にお願いされている。頼れる大将はこの日も2回に先制21号ソロで援護し、剛腕の左手をタッチ。最後は9回2死から22号サヨナラ弾と、大トロ何貫分もの仕事をした。佐々木朗とは会話も多く「明るい未来が待っている、素晴らしい才能に恵まれた投手」と頼もしく支えている。

一体感のある雰囲気がうれしい。「本当にファイターズ時代と似ている。本当ね、勝っている時に球場に来るとみんな楽しい雰囲気で野球ができる、準備ができる。しっかりした準備をしながら、みんなと1つになって戦っていきたいね」と願う。パワフルにもたらした白星は、さらにチームを強くした。【金子真仁】

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