阪神近本光司外野手(26)が両リーグリーグ最多タイの12度目の猛打賞をマークした。4打席すべてが先頭打者でチャンスメークに努め、打率を3割1分1厘に上げ、リーグ4位に浮上した。

初回はヤクルト小川の初球を仕留めた。高めの145キロ直球にバットをかぶせ右翼線へ二塁打。3回無死は一塁内野安打を俊足でもぎ取り、6回先頭も右前打で出塁した。「自分のやるべきことはできましたが、チームが負けてしまったので悔しい気持ちです」。打線は後続が倒れ、3回には自身も盗塁死するなど1度も生還できず、笑みはなかった。

後半戦は打率3割7分2厘と絶好調だ。今季の安打数は142本で、2位の中日大島に8本差をつけてリーグトップを独走中。「常に勝つことだけを考えているので、目の前の試合1戦1戦を戦っていくだけです」。プロ初の3割&最多安打へ進撃を続ける。【前山慎治】