東芝の4番松本幸一郎内野手(30=立大)が、同点の延長11回2死三塁から中前へサヨナラ打を放った。「高めの直球を打ちました。今日勝たないと終わりだったので、とにかく結果が出せて良かったです」と胸をなで下ろした。本選出場には1敗もできない試合で4番の意地を見せた。

ここまで2安打と好調の松本は、冷静に甘い球を捉えることを意識した。今年2月、チームのエグゼクティブアドバイザーに就任した谷佳知氏(48)の教えがあった。オリックス、巨人で通算1928安打を放った同氏から「とにかく甘い球を高い確率で捉えなきゃ駄目。それでやっと3割」とアドバイスされた。「その言葉を意識して練習に取り組みました」と振り返った。そんな努力の男の一打に、平馬淳監督(45)は「練習態度から私生活まで、若い選手の模範となる素晴らしい選手」とたたえた。

これで東芝、三菱重工East、ENEOSの3チームが1勝1敗で並び、27日から行われる代表決定トーナメントで2枠の代表を争う。