首位ロッテに朗報だ。発熱で福岡3連戦を欠場したレオネス・マーティン外野手(33)と左ふくらはぎ打撲で離脱中の藤原恭大外野手(21)が、18日の日本ハム戦(札幌ドーム)で1軍に復帰する。17日、井口資仁監督(46)が明らかにした。

主軸2人の復帰は、得点力にも大きく作用する。18日に勝ち、オリックスが敗れれば、いよいよ優勝マジック25が点灯する。

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福岡3連戦を2勝1分けで終えた16日、午後10時頃にペイペイドームを後にしたロッテナインは、17日は朝6時40分に福岡市内のホテルを出発した。

台風14号が接近し、北海道への移動便欠航が決定。博多から新大阪まで新幹線で移動後、大阪・伊丹空港から新千歳空港へフライトした。予期せぬ事態だったが「急がば回れ」で、午後2時過ぎには札幌市内のホテルに到着。戦いに備え、しっかり休養できた。

追い風も吹く。発熱し、14日に特例2021で出場選手登録を抹消されたマーティンが、18日に1軍復帰する。すでに陰性判定は出ている。井口監督は「土曜日から試合復帰の予定です。スタートで2人とも行きます」と明かした。主砲だけではなく、左ふくらはぎ打撲で戦線離脱していた藤原も復帰する。5日の日本ハム戦で死球を受けて以降も1軍に同行。少しずつ運動強度を高めた。16日の練習では、もも上げの動きも問題なし。フリー打撃ではしっかりと柵越えも放った。

2番藤原と4番マーティンが戻り、打はベストな布陣で大事な秋に挑める。さらに、首痛で6月中旬に離脱した唐川侑己投手(32)についても、井口監督は「休みすぎですね」とチクリとしつつ「20日に2軍で投げるはずなので。良ければ1試合で(1軍に)上げられますし」と、強力リリーフ陣への合流見通しを明かした。マジック点灯はもう間近。万全の戦力で頂点へ積み重ねる。【金子真仁】