球児魂で残り試合もフル回転! 阪神岩崎優投手(30)が、藤川球児スペシャルアシスタント(SA=特別補佐、41)から学んだ「合言葉」でリーグ終盤を戦い抜く決意を明かした。

「昨年まで球児さんがよく『フィニッシュ・ストロング』という言葉を使っていて、すごく大事なことだなと一緒にやっている時に思ったので、それを意識して取り組んできた。あと30試合ぐらいありますけど、最後はいい状態で終われるようにと思ってます」

「フィニッシュ・ストロング」は大リーグでよく使われる言葉で、最後まで力強く戦って終わる、を意味する。今季の岩崎は「8回の男」としてここまで45試合に登板し、29ホールドを挙げ防御率2・61。7月中旬にリフレッシュのため1度登録抹消されたが、開幕からブルペンを支えてきた。

直近の15日ヤクルト戦(神宮)では1点ビハインドの8回に登板。矢野監督は「試合間隔がずっと続いている中では、なかなかやりにくいところも、ちょっと間がポンと空いてくれるんであれば、いけるなということにもなる」と話し、優勝争いの佳境になればさまざまな場面での登板も増える。岩崎は「難しい場面もあるかもしれないですが、しっかり目の前のバッターを抑えられるように、しっかり0点で帰ってくることは変わらない」と頼もしい。受け継いだパワーワードを胸に、残り31試合も戦い抜くつもりだ。

藤川氏の後を継いだ守護神も「フィニッシュ・ストロング」の準備は万全。ロベルト・スアレス投手(30)は、ここまで31セーブを挙げリーグトップを独走中。「シーズン終盤でどの試合も重要になってくるし、今のコンディションの状態はいいよ」。15年に呉昇桓が記録した球団外国人最多41セーブ超えも視野。レジェンドの魂を受け継いだリリーフ陣が、最後まで力強く腕を振る。【磯綾乃】