巨人が連勝できない。今季7度目の無得点負けで、広島床田にプロ初完封を献上。首位阪神に敵地で快勝して乗り込んだ勢いに加速度をつけられず、今月初の連勝はならなかった。原監督は「1本出なかったというとこですね。まあ完封だからね。完封されているわけだから」と振り返った。

投打がかみ合わない。床田対策で右打ち野手6人をスタメン起用。2回から4回までは得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。先発山口も5回まで無失点と粘ったが、6回に2失点し力尽きた。この日から1軍に再昇格した中田も、1四球を選んだものの3打数無安打。故郷に錦を飾れなかったが、指揮官は「いい感じだと思いますね。結果は出なかったけど、フィールディングなんかもうまいしね」と復調気配を感じ取った。

首位阪神と2位ヤクルトは、ともに下位チームからきっちり勝利をもぎとった。首位とのゲーム差は、再び3・5。原監督は「なかなか乗り切れないところはあるけどね。今は我慢しながら、やるべきことだけはしっかりやると、チェックすべきところはちゃんとチェックするというところですね」と結んだ。【浜本卓也】

【関連】1位阪神、2位ヤクルトは6厘差 プロ野球順位表