<神奈川大学野球:神奈川大2-1桐蔭横浜大>◇26日◇サーティーフォー相模原球場

「神奈川大のギータ」梶原昂希外野手(4年=大分雄城台)が自慢の長打力で先制打を放ち、流れを呼び込んだ。神奈川大学野球の桐蔭横浜大戦。0-7で敗れた第1戦の悔しさを一打に込めた。前日は相手のプロ注目右腕・菊地に4三振。「すべてスライダーで抑えられた。投手は違っても、今日もスライダーでくる」と狙い通りの球を振り切り、右翼線へ運んだ。

1年秋に首位打者を獲得したが、2年時は結果を残せなかった。「甘えが出て最低限の練習しかやらなかった」。岸川雄二監督に進路を問われ、将来を考え直し「プロ野球を目指したい」と断言した。自主練習にも力を入れ、スイング1本も考えて振る。「頭と体が連動した」。長打力に磨きがかかり大学通算100安打まで7本と迫る。

ドラフトへ向けアピールも「ラストシーズン、楽しみたい。本来、野球は楽しいものだから」と笑う。伸び伸びとバットを振る先にプロ野球の夢が広がる。【保坂淑子】