NTT東日本が継投で逃げ切り、本大会(11月28日開幕、東京ドーム)出場に王手をかけた。3回までに6点を奪うも終盤に追い上げられる厳しい展開。最後はルーキー多田裕作投手(22=拓大)が、粘る明治安田生命の反撃を抑えて勝利を決めた。

2点差に迫られた9回1死一、二塁で、肝っ玉ルーキーがマウンドへ上がった。「ああいう場面を想定して練習していたので。緊張しませんでした」と、2番金子を三振で2死。3番高瀬に死球を与え、満塁とピンチを広げたが「右(打者)の方が投げやすいので、満塁でも慌てなかったです」と動じない。右打者の4番泉沢をツーシームで遊ゴロに仕留めてゲームセット。ガッツポーズで雄たけびを上げた。

飯塚監督も「インコースにズバズバ投げられるピッチャー。緊迫した場面で投げられるのはすごい。ナイスピッチングでした」と絶賛の内容だった。本大会出場まであと1勝。多田は「またいいパフォーマンスができるように、いつでも準備していきたいです」と言葉に力を込めた。