日大・赤星優志投手(4年=日大鶴ケ丘)は、巨人が3位指名し交渉権を獲得した。

入学以来、東都大学リーグ2部でプレーしてきたが、4年春に2部優勝。入れ替え戦も制し、1部昇格を果たした。エースとして、悲願達成の立役者となった。

最速152キロ右腕。球速に目が行きがちだが、スライダー、カット、カーブ、チェンジアップ、フォークと多彩な変化球も駆使する。打者を打ち取る引き出しの多さは魅力だ。

目標とする選手には大谷翔平を挙げるが、もう1人いる。「石浜文吾」。実在の人物ではない。好きな野球漫画「BUNGO -ブンゴ-」の主人公だ。「ブンゴは真っすぐが強いんです。本当は左利きだったんですが、親が間違って右利きグラブを買った。左利きだと気がついたら、すごかった。最初はダメだけど、コツコツ努力が実ってすごい選手になる。自分も、そうなったらいいなと」と熱っぽく語った。

ブンゴに負けじと、コツコツ努力してきた。高校時にプロ志望届を出すも指名漏れ。「大学4年間で成績を残してプロに行く」と決意を固めた。当時の悔しさを忘れることはなかった。「1日1日を大切に、無駄のない日を過ごしたい」と野球に貪欲だ。プロに進んでも、その姿勢が変わることはない。

東京・品川区出身、175センチ、78キロ、右投げ右打ち。