DeNA楠本泰史外野手(26)が渋い働きを見せた。0-0で迎えた5回1死三塁で二塁ゴロ。三塁走者の桑原将志外野手が生還し、先制点となった。

7回には再び1死三塁から右前適時打。点差を2点に広げ「ここ最近結果が出ていない中でも試合で使ってもらっていたので、どんな形でもランナーをかえしたいと思い打席に入りました。貴重な追加点を奪うことができ良かったです」と振り返った。

この日の2得点は、いずれも楠本のバットが生んだ。オースティンの離脱後、スタメン起用を続ける三浦大輔監督は「(5回は)あの場面でなんとかバットに当てて、転がして最低限の仕事をしてくれた。スタメンでも1打席1打席集中しながら勝負強い打撃をしてくれている」と高く評価した。5回は本塁に生還した桑原も、四球で出塁してから盗塁と敵失で三塁に進塁していた。無安打で先制点を挙げた形となり、三浦監督は「そういうバリエーションもしっかりできるようにしていかないといけない」と話した。

楠本は今季、開幕1軍を逃して2軍生活を送っていた。エキシビションマッチでアピールに成功し、後半戦は1軍で迎えた。代打で結果を残し続け、ついにスタメン入り。試合前も、今季にチャンスをつかんだ例として、三浦監督が牧とともに名前を挙げていた。【斎藤直樹】

▽DeNA京山(7回無失点。最速151キロ)「ストレートが軸となりファウルを取れ、ランナーを出しても粘りの投球ができた。今日の状態を維持できるよう調整していきたい」

▽DeNA楠本(5回に二ゴロ、7回に適時打で2打点)「最近結果が出ていない中でも試合で使ってもらっていたので、どんな形でもランナーをかえしたいと打席に入りました」