ロッテ井口資仁監督(46)が試合後、リクエスト制度に関連して日本野球機構(NPB)に意見書を提出する意向があることを報道陣に明かした。

5回表、ロッテ藤岡裕大内野手(28)が二塁へゴロを打つと、送球を受ける日本ハムの一塁手高浜の足がベースに付いていたかどうか微妙なところで、西本塁審はアウトのコール。ここで井口監督がリクエストを要求したが、審判団の協議の末、アウト判定は覆らず。井口監督は両手を挙げ、苦笑いするしぐさ。その後、5回裏終了後に審判と話す様子がみられた。

以下、このリクエストについての井口監督の質疑。

-審判にはどういった確認を?

実際、最近そういう、こっちの映像を見て明らかにセーフなのがアウトだったりっていうのが、他のチームもあって。実際、中でどういう映像を見られているのか。こっちだと2映像しかなかったけど、それで明らかにお客さんもセーフっていう、お客さんも笑いが出るくらいの判定(の映像)だったのに、なぜあれがアウトになったのか。実際に審判室でどんな映像を見ているのか。我々が見ている映像と、もしかしたら違う映像を見ているかもしれないし、どういう映像を見ていますかと聞いたら「答えられない」っていうことだったので、よく分からなかったです。そこは今年何回もリクエストしてますけど、疑問なところはかなりあるので。審判団も「我々に言わないでくれ」みたいな話をされたので、ここは球団から直接上のほうに行って。実際、もう少しオープンにしてもらわないと。あれだけファンの人が笑っているのに、いきなりアウトって言われても、こちらとしては納得いかないですよね。ああいう上からの映像が撮れていたのを、審判室で見れててそれでアウトならまだ分かるんですけど、実際見たのか見てないのかが聞きたかったので。

-上からの映像を見たか見ていないかの明確な答えはなかった?

なかったです。

-意見書などは?

それをちょっと出していきたいなと思っていますし、いろいろな球場でのいろいろなことがあるので。そのへんは我々だけじゃなく、たぶん他のチームも。昨日の(ソフトバンク)今宮のセカンドの盗塁でも、今宮は笑ってたくらいなので。セーフになって。

-球場で映像を見ているファンが納得できない状況になった

そうですね、何のためにリクエストをビジョンで流しているのか、というのが意味なくなってしまうので。当然、チームによっていろいろな映像の撮り方があったりしますけど。審判団がどういうのを見ているのか、実際に我々は分からないじゃないですか。そういうのをもう少し見てほしいなというのは、これはもう、リクエストあったときからずっと思ってたことなので、意見書として出せたらなとは思うんですけど。