オリックス田嶋大樹投手(25)が先発する12日ロッテ戦(京セラドーム大阪)を「ミニマリスト論」で好投することを誓った。読書家で、最近は物事を必要最小限、シンプルにする「ミニマリズムの本」を読み、「いろんな世界を見ていた方が心が和らぐ。こんな世界観もあるんだなと」とリラックス状態で首位攻防戦に臨む。

今季7勝の左腕は投球の完成度を追求するため、必要最小限まで日常生活での娯楽を省いた。「(本は)ほぼほぼ捨てましたね。洋服も捨てました。最低限しかない」。自室にはテレビやベッド、ソファなどは置いているが、必要最低限でないものはリリースした。

勝てば7年ぶりのCS進出が決定。最短13日にも優勝マジックが点灯する一戦に「何もしなくてもプレッシャーがかかる状態。何も考えないようにしています」と自然体を強調。「先制点を防いで、打線を信じて、しっかり勝ちたい。無心でマウンドに上がるだけです」。シンプル思考で白星を並べるだけだ。【真柴健】