ヤクルトはドラフト1位で、法大・山下輝(ひかる)投手(4年=木更津総合)の交渉権を獲得した。

最初の指名は西日本工大・隅田知一郎投手(4年=波佐見)。4球団競合で西武が交渉権を獲得した。2回目の1位指名で、広島とヤクルトが入札し2球団競合。高津臣吾監督が右手で当たりくじを引き当て、右手を高々と上げた。「今日のドラフトは左投手、即戦力を狙っていた。山下くんを指名できて良かったと思います」と笑顔を見せた。

偶然が呼んだ“縁”があった。前日10日にスカウト会議に出席後、球場入りすると、東京6大学野球が開催中。立大-法大の試合が行われており、山下が登板していた。指揮官は球場のモニターから観戦。「リストにあったので、『この投手が』と見てた」と話した。東京6大学も使用する神宮が本拠地という縁もある。「すごく真っすぐの力がる。右打者を打ち取る球種もある。今のチーム事情にフィットした選手。先発投手として大きく成長してほしい。エースになってほしい」と期待した。