楽天からドラフト6位指名を受けた早大・西垣雅矢投手(4年=報徳学園)が今秋3度目の完封で、チームを勝利に導いた。

持ち味のフォークがさえた。空振りを奪うだけでなく、カウント球にも使用。明大打線から11三振を奪い、8安打無失点に抑えた。開幕の立大戦こそ、7回3失点と打たれたが、次の東大戦からは点を取られていない。リリーフ登板1試合を含む計30イニング連続無失点とした。

この日は、無四球と安定した。「ある程度、思ったところにボールをコントロールできました。相手打者を見ながら、そんなに打たれることはないなと思いました」と冷静に振り返った。前回は明大1回戦にリリーフで登板。そのため、3試合連続完封とはならない。小宮山悟監督(56)は「おととい(明大1回戦のリリーフで)使ってしまったので、残念ながら連続完封は途絶えました。本人は記録だと思っていましたが、落ち込んでます。おわびします」と冗舌だった。

チームは今秋、連敗スタートだったが、その後は負けなし。ポイントによる勝ち点を5とし、他力ながら優勝の望みをつないでいる。